皆さん、こんにちは。
Windows10は、セキュリティー設定で個人情報が、
自動的にマイクロソフト社に送信されているといわれています。
それには、コルタナを利用する場合においても、
個人情報が送信されてはいないかとか、
セキュリティー面では大丈夫なのかなど、懸念点があります。
そこで、今日は、
コルタナの音声認識の設定を見ていきながら、
どういう場合が危険性があるのか、
コルタナを使うなら、どういいう使い方のほうがいいか、
私たちのプライバシーを守るという観点から、調べたことを紹介します。
目 次
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Windows 10のバージョンは?
この記事を書いているときに、
元にしているWindows 10のバージョンは 1709 です。
Cortanaの安全な使い方は?
Cortanaに話しかける
Cortanaのマイクへのアクセス制御は、[設定]→[Cortana]で行います。
▲図1
[コルタナさん]
①のボタンをクリックして「オン」にすると、
「コルタナさん」というと、Cortanaが応答するようになります。
もし、①のスイッチを「オフ」にすると、
おそらく、あなたの声が監視される可能性は少なくなるでしょう。
「オフ」にして得する点は、Windowsラップトップ型パソコンが、
電源につながずに使用するとき、電池が少し長持ちするということです。
①で[コルタナさん]を「オン」にすると項目が追加されます
①で、[コルタナさん]を「オン」にすると、以下の項目(②~⑤)が追加されます。
▲図2
〈〈 図2の説明 〉〉☆図2の②『「コルタナさん」と、いつでも話しかけられるように、デバイスが電源に接続中は、スリープ状態にならないようにする』②のスイッチを「オン」にすると、コルタナは このスイッチが「オン」の時には、
のどちらかを選択します。 ④のほうを選んだら、 コルタナさんに、「コルタナさん」と何度か呼び掛けて、 この操作には、それほど時間はかかりません。
③[だれかが「コルタナさん」と言ったらいつでも応答する]、④[自分だけに応答する]のどちらを選べばいいのか?もし、「コルタナさん」のスイッチを「オン」にしたら、 それは、[自分だけに応答する]を選択するのを、強く推奨します! 特に、Windows 10 Fall Creators Updateによる更新が行われてから、
することができるようになったからです。 だれかが、あなたの「コルタナさん」に話しかけて、 コンピュータが勝手にシャットダウンしたり、リスタートしたり
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⑤「コルタナさん」の発音を覚えさせる
④[自分だけに応答する]を選択する▼[自分だけに応答する]を選択しましょう。 ▲図6 図6をさらに上にスクロールすると、以下の図になります。 ▲図7
〈〈 図7の説明 〉〉
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アクセス許可と履歴
コルタナへのアクセス許可
①のリンクをクリックし表示される画面で
コルタナがどのようなデータを追跡し、収集できるのか管理することができます。
▲図8
図8で①のリンクをクリックすると、
[Cortana がこのデバイスからアクセスできる情報を管理します]という画面が、表示されます。(下図参照)
▲図9
〈〈 図9の説明 〉〉
①位置情報①の[位置情報]が「オン」のときは、 このコルタナの機能は、より便利で豊かな経験を私たちに提供できますが、 もし、あなたがマイクロソフト社にあとをつけられるのが嫌だと感じるなら、
②連絡先、メール、カレンダーとコミュニケーションの履歴②の[連絡先、メール、カレンダーとコミュニケーションの履歴]が「オン」のときは、 コルタナは、これらの情報を使って、 この機能を「オン」にしておけば、さらに、あなたの生活は便利になりますが、 もし、あなたがコルタナに次の予定のリマインドに頼るのなら、 しかし、もしセキュリティー面をより気にするなら、
③閲覧の履歴③[閲覧の履歴]が「オン」になっていると、 これにより、コルタナは、あなたにより合った提案をしたり、 これも、あなたがウェッブ上で見る全てを追跡することを意味しており、 私なら、この機能は即座に「オフ」にしますね。 |
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[クラウド検索]と[履歴]
コルタナは、ユーザーがクラウドに保存したファイル、
検索履歴やアプリの使用履歴を全て収集しています。
音声認識で、コルタナに何か話したときに、
コルタナは、クラウド上にあるファイルや、
デバイス上のファイルを検索します。
それは検索履歴やデバイスの履歴になります。
コルタナにアプリを起動するように頼めば、
アプリの使用履歴になります。
特に、自分が検索した言葉が全て、
Microsoftに送信されてるというのは、
気持ちのいいものではありませんね。
そこで、以下の図の
①[クラウド検索]の[Windowsクラウド検索]
②[履歴]の[デバイスの履歴]
③[履歴]の[検索の履歴]
について説明します。
▲図10
〈〈 図10の説明 〉〉
①Windowsクラウド検索この[Windowsクラウド検索]が「オン」だと、 あなたの全てのファイルにアクセスしたいのなら、 しかし、セキュリティーのほうが心配なら、「オフ」にするべきです。
②デバイスの履歴貴方があるデバイスを使用して、Microsoftアカウントにサインインし、 検索をしたり、アプリの設定を変更したり、その他の操作をするとき、 もし、このようなアプリの操作履歴を、 ②の[デバイスの履歴]ボタンを「オフ」にして、無効にし、
③検索の履歴あなたが、自分のデバイスで行った検索履歴を、 もし、検索履歴を収集されたくなかったら、 |
通知
▲図11
デバイスに通知を送信
もし、このスイッチが「オン」になっていると、
コルタナは、あなたの他のWindowsデバイスの状態を知らせます。
このお知らせには、バッテリー残量の低下、かかってきた電話について、
ショートメッセージ、その他、いろんな情報が含まれます。
これが「オン」だと、コルタナはこれらの情報をクラウド上でシェアします。
自分のプライバシーを守りたい人は、
このスイッチも「オフ」にしたほうがいいでしょう。
コルタナを隠す方法は?
[コルタナ]を隠す方法は、
[タスクバー]→右クリック→(ショートカットメニューから)
[Cortana]→[表示しない]をクリック
これでCortanaさんが隠れてしまいます。
しかし、隠れているだけで、声に反応するように設定していると、
「コルタナさん」と読んだら、出てきてしまいます。
▲図12
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コルタナを使った場合の危険性は?
[注意]人に見られる可能性あり!
①をオンにすると、コルタナがいつでも応答できるようにするため、
電源にPCが接続中は、スリープ状態になりません!
これでは、スリープ状態にならないので、
ユーザーが席を離れた時に、
他人に、PCの中のファイルを、盗み見される可能性があります。
他人にPCの中のファイルなどを盗み見みされるのが嫌な人は、
[コルタナさん]はオフにしましょう(①)。
▲図13
ロック画面から、コルタナにPC内のファイルにアクセスされる?
ネットの記事では、ロック画面でもコルタナが使用可能にしていると、
ロック画面が起動している状態で、コルタナに話しかけて、
システム内のファイルにアクセスできるということが報告されています。
その記事は、「コルタナに聞けば、ロックされたWindows 10のデバイスにだって侵入できる」
URL: https://blogs.mcafee.jp/want-to-break-into-a-locked-windows10
に書かれていました。
見つかったコルタナの不具合は
Windows 10 と「コルタナ」のデフォルトの設定を使用して
コードを実行することができる脆弱性というものです。
このコードをロック画面からコルタナに対して実行すれば、
コルタナが機密情報などのファイルも表示してくれる危険性がありました。
この脆弱性は、McAfee Labs Advanced Threat Researchチームが発見し、
4月23日に、Microsoftに報告しています。
その修正用バッチは、6月12日にリリースされたようです。
6月12日以降に製造されたWindows10搭載のPCを購入された方は、
この不具合は解消されているでしょう。
しかし、それ以前のものを購入した人たちは、
上のバッチをあてるか、もしくは、Microsoftが自動更新してくれてるか
のどちらかでしょう。
このような危険性を阻止するためには、
[ロック画面]の「Cortana使用」はオフにするべきです。
▲図14
まとめ
さあ、皆さん、いかがでしたか?
コルタナの声に反応する設定の仕方から、
一つ一つ、どんな機能があって、
何に注意したらよいのか見ていくと、
コルタナがいかに、ユーザーの生活の全ての情報を監視し、収集して、
それらのデータをクラウド上に保存し、
それをもとに、ユーザーの個人的なニーズに合うアドバイスをしたり、
リマインドをしたりすることがわかってきました。
それは、私たちの生活をより生活しやすくし、
SFの世界でしかなかった人工知能が
私たちの私生活に入り込んできた感じがします。
しかし、それは
私たちの生活が絶えず、マイクロソフト社に監視されていることになります。
一番のコルタナの問題点は、
コルタナを停止させられないということです。
厳密にいえば、
Windows 10 Anniversary Update(バージョン 1607)以降から、
Cortanaを無効にできる機能がなくなってしまったのです。
この変更は、また近い将来、もとに戻されるのを期待しますが。
この記事で、コルタナの設定方法を書いていくなかで、
その他の問題点はというと
・コルタナが声に反応するようにすると、
PCが電源につながっている間は、スリープ状態にならない
という点
これは、実際に私も試してみて、
やはりスリープになりませんでした。
こんな仕様だと、
コルタナが声に反応する設定で、
喫茶店でコーヒーを飲みながらPCの作業ができない
ということになります。
電源につないでたらの話ですが
人に自分のパソコンで何をしてるのか見られたくないですよね?
また、
ロック画面でのコルタナへのアクセスをONにして、
PCがロック画面でも、コルタナを呼べる
というのも、非常に大きな問題です。
まさか、コルタナをロック画面でONにしていて、
喫茶店や公共の場で、パソコンを扱う人はいないと思いますが、
もし、それをしたら一大事です。
訴訟の多いアメリカで、
もしこのコルタナの機能により、誰かが被害を受けたら、
その人は、おそらく十中八九、マイクロソフト社を訴えるてじょう。
そうなったら、マイクロソフト社はどんないいわけをするのでしょうか?
今できる最大の対策はといえば、
- コルタナの声に反応する機能は「オフ」にする。
- ロック画面からコルタナにはアクセスできる設定は「オフ」にする。
- コルタナがこのデバイスからアクセスできる情報の種類は、全て「オフ」にする。
- クラウド検索、デバイスの履歴、検索の履歴は全て「オフ」にする。
になります。
もちろん、そのほかにこの記事で書いた設定の「オフ」も、やったほうがいいですよ。
便利さには、いつも危険性が伴う
というのを心に刻み込んで、Windows10を利用しましょうね。
ではでは
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