この記事は、
慢性硬膜下血腫に五苓散で効果は?1ヶ月間母の症状はどう変化したか?
の続きになります。
この記事を読んでない方は、そちらから先に読んでください。
この記事では、
一ヶ月の間、五苓散を服用する内科的な治療をしたあと、
二回目の脳の検査を受けに行くところから書きます。
目 次
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慢性硬膜下血腫で五苓散を飲んだ効果は?1ヶ月後の再検査は?
ようやく、1ヶ月が経ち、また脳神経外科に行きました。
2回目のCTの検査が終わると、脳神経外科の先生の診察です。
自宅で内科的治療一ヶ月を振り返ってみると
母の歩き方や、認知症の症状など、
ほとんど改善されるところはありませんでした。
そんなことを、心の中で考えていたら、
主治医は、検査の結果を見て、
─「1ヶ月前よりも血腫の量が増えてますね。
あともう少しで、手術をしなくてはいけない限界に近づくところですよ。
だから、一週間後に手術をするという方向で進めたいですね。」
そして、先生に、
母がビールを一日に2缶に減らしたことを言うと
─「ビールを飲むと薬が効かなくなるんですよ。」
と指摘されました。
なので、ツムラ五苓散エキス顆粒を飲んだ効果は、
母がビールを飲み続けたので、なかった
ということです。
慢性硬膜下血腫に対する五苓散の効果は?
この薬を飲むことで、血腫が治る人は約全体の90%で、
約10%の人たちは、薬が効かず血腫が進行するらしいです。
進行すれば、おそらく、手術が必要になるでしょう。
何故、薬が10%の人たちに効かないのかは不明
ビールなどアルコールを良く飲む人たちは、
この確率が、10%よりも更に大きくなるそうです。
慢性硬膜下血腫の手術の成功率は、だいたい9割で、
約1割の人たちは再発すると言われました。
母が、術後に再発するのかどうか、それはわからないので、
再発しないように祈るのと、また、
手術後の生活をきちんとしていかなくてはいけないな・・・
と考えています。
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母に手術のことを話す
病院で先生から診断されてたのですが、
病院から帰ってあらためて、母に手術の話をしました。
というのは、母は耳が遠いので、おそらく
先生が説明してくれたことは、
半分くらいしか聞き取れてなかったからです。
また、認知症の母は、
病院で聞いた話を、忘れてしまったかも知れないし。
母も自分の体の調子が悪いことはわかっていたのですが、
脳の中に血が溜まってるということ、
手術が必要なことを話すと、
母はショックを受けて、
─「もう、死にたい」「いいよ、なるようになるよ」
と弱音を吐いてしまいました。
80歳を超えた母にとっては、「脳の手術」というのは
とってもショックだったのでしょう。
それを聞いた私のほうこそ、
弱音を吐きそうになってしまいましたが、
ぐっとこらえて・・・
その母を元気づけるため、私は母を元気づけました。
父のことや私のことを話して、母は一人ではないことを言って
母がいなくなったらどうるんだ!と言って・・・
すると、母の気持ちも持ち直したようでした。
また、ここまで、母の病気で私が必死だった理由は、
私の親しい人が、血腫で2回手術をして亡くなっていたからです。
母にビールを飲んだらいけないことを話す
そして、母に
ビールを飲んでたので、薬が全然効かなくて、
脳の中の血が増えてしまったこと、そして、
この病気を治すには、ビールを飲んだらいけない
と、説明しました。
母は、
─「お母さん、もう、ビールは飲まんから。」
と言いました。
しかし、母が、ビールを飲まないようにするには、
母が飲みたくないと思うだけでは不十分で、
一緒に住んでいる私や父が、
母を応援してあげなくてはいけません。
また、認知症の母は記憶力が悪いので、
毎日、先生がいったことを母親に話してあげて、
ビールを飲んではいけないことを、説明しなくてはいけません。
実際には、母はビールを飲んではいけないことは
きちんと覚えているようですし、
頭に血がたまって病院に行ったことも覚えているようです。
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高速道路で一時間のドライブ
再検査をした翌々日に、
父の用事で、車で往復一時間のドライブをした時のことです。
母に、自然の多い綺麗な山道をドライブして、
緑の木々を見せてあげたら、喜ぶだろうと思ったのですが
高速道路を走って往復2時間だったので、
帰ってくると、母はとっても疲れてしまい、
畳の上に横になりました。
そして、その時、母は
─「お母さん、頭が痛いよ。」
と言いました。
慢性硬膜下血腫で病院に来る人達は、
頭痛、なんとなく元気がない、言葉が出にくい、
尿失禁、麻痺、歩行が困難
などの症状で来ると聞いていたので、
母の「頭が痛い」という訴えは、もしかすると、
慢性硬膜下血腫の症状がひどくなってきているのかも・・・
と思ったのです。
脳内に血腫が溜まってて、
時速100kmで2時間走ったら、脳にかかる圧力も変化するでしょう。
それがどれだけ、体調を左右するか・・・
私は、母のことが、とっても心配になり
思わず、総合病院に電話をかけました。
脳神経外科の先生と話をしたら、
先生は、翌日の 9時に来てください
と言われました。
慢性硬膜下血腫に対する五苓散の作用は?
慢性硬膜下血腫で処方された薬は、
- ツムラ五苓散エキス顆粒(医療用)(7.5g)
- ケタスカプセル 10mg
ですが、この五苓散は、
体内の水の滞りを調整する働きがあるそうです。
人間の体のどのくらいが水でできているのかというと、
- 胎児で、約90%
- 新生児で、約75%
- 子どもで、約70%
- 成人で、約60~65%
- 老人で、50~55%
が、水で構成されています。
この水の流れを調整する五苓散の作用の概略を、
以下に説明します。
水は細胞の内と外を出入りします。
細胞の浸透圧に異常が発生すると、
水の流れがうまく行かなくなり、
一方的に流れてしまう「道」ができてしまうことがあります。これが脳の中で発生する病気の一つが、慢性硬膜下血腫です。
細胞の内外の水の透過性の調整は、
アクアポリン(AQP)というたんぱく質が担っています。AQPは13種類あり、臓器によってその種類の分布が違います。
脳がケガをしたり、病気になると、
アクアポリン4(AQP4)が増加します。このAQP4に対して、強い阻害作用を持つのはマンガンであり、
五苓散に含まれる「蒼朮」と言う生薬には、
このマンガンが多く含まれているので、
五苓散は、AQP4の働きを阻害し、水の流れを改善する働きがあります。
まとめ
この記事では、
脳神経外科に二回目のCT検査で行くと
母の血腫は量が増えていて、
手術をしなくてはいけなくなったことについて書きました。
アルコール類は、血腫の量を増やすことになるし、
高齢者は、お酒を飲んでふらついて、コケやすくなるので、
頭を打ったりして血腫がひどくなる恐れがあります。
また、アルコールを飲むと、素晴らしい威力を持つ五苓散も
効果がでなくなってしまうらしいですね。
だから、アルコールは完全にやめたほうがいいです。
あと、私の経験からわかったことですが
血腫の病気の人を車に載せて、
高速道路を走るのは避けたほうがいいですよ。
この記事は、次の記事に続きます。
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