この記事は、
人工知能で仕事がなくなる?生活の保障は?AIの利用の仕方は?Part1
の続きになります。
まだ読んでない方は、上の記事から先に読んでくださいね。
この記事では、
10年後に仕事がなくなると言う予測から、
いつ仕事が0になるのか調べてみた結果を紹介し、
技術的特異点や社会的特異点を予測について
調べたことを紹介します。
特に社会的特異点の到来では、
社会がどうなっていくのか、また、どう進化するのか
紹介しますね。
この記事は、連載です。
以下の続きの記事も読んでくださいね。
目 次
スポンサードリンク.(Sponsored Link)
10年後、仕事がなくなる?その後いつ0になる?
2015年12月に、野村総合研究所が発表した分析結果によると
10〜20年後に、今、日本の職業の約半数の49%が、
機械や人工知能によって行われるようになる、としています。
機械や人工知能の導入により、10年後に仕事が半数になるとすると、
いつか、全ての仕事がなくなる日が来るような気がしてなりません。
なぜなら、科学の進歩はとめられないからです。
レイ・カーツワイルの指数関数的増加の法則を使って予測!
ここで、その予測をしてみます。
この予測では、レイ・カーツワイルの指数関数的増加の法則を使います。
例えば、今の仕事の数が40,920個あるとします。
そして、2015年から2016年にかけて、
20個の仕事が科学技術の発達によりなくなったとします。
そして、その仕事の減少するスピードは、
レイ・カーツワイルの考え方で行くと、
2のx乗ずつ毎年増加するわけです。
xは、毎年1ずつ増えます。
以下が、仕事の数の減少の仕方を想定した一覧です。
減少する仕事数一覧
年 | 減少前の仕事数 | なくなる仕事数 | 残存する仕事数 | 減少率 |
2015年 | 40,940 | 20 | 40,920 | 0.05% |
2016年 | 40,920 | 40 | 40,880 | 0.14% |
2017年 | 40,880 | 80 | 40,800 | 0.34% |
2018年 | 40,800 | 160 | 40,640 | 0.73% |
2019年 | 40,640 | 320 | 40,320 | 1.51% |
2020年 | 40,320 | 640 | 39,680 | 3.08% |
2021年 | 39,680 | 1,280 | 38,400 | 6.20% |
2022年 | 38,400 | 2,560 | 35,840 | 12.46% |
2023年 | 35,840 | 5,120 | 30,720 | 24.96% |
2024年 | 30,720 | 10,240 | 20,480 | 49.98% |
2025年 | 20,480 | 20,480 | 0 | 100.00% |
すると、11年後の2025年には、
仕事の数は0になってしまう予測になることがわかりました。
誰が、仕事が今の半分に減少した翌年に、
仕事が全てなくなるなんて思ったでしょうか?
その理由は、技術的特異点が訪れる時
科学の進歩が指数関数的に最大になるからです。
ただし、ここで注意点ですが
- この指数関数的な数値の変化は、
レイ・カーツワイル自身、
情報テクノロジーの進化にだけ当てはまる
と発言していますが、
それにもかかわらず、レイ・カーツワイルは、
ゲノムのシーケンシングや太陽光発電などでも、
指数関数的増加を使って説明しています。
このことから、仕事数の減少を調べるのに
レイ・カーツワイルのこの法則が適用できるのかは
わかりません。- この法則で、仕事数の変化の検証が可能とした場合、
「減少する仕事数一覧」の開始年が、おそらく、
2015年ではなくて、もっと前になる可能性もあります。
その場合、仕事数が0になる年が数年先になる可能性があります。
技術的特異点の到来!
一方で、
レイ・カーツワイルによれば、2020年〜2030年は、
人類の科学技術の飛躍的進歩により、
「技術的特異点」が到来すると予測しています。
技術的特異点の意味は、レイ・カーツワイルによれば、
「100兆の極端に遅い結合(シナプス)しかない人間の脳の限界を、
人間と機械が統合された文明によって超越する」瞬間のことまた
「自らを改良し続ける人工知能が生まれること。
それが(端的に言って)シンギュラリティーだ。」
としています。
また、レイ・カーツワイルは、2029年ごろに
汎用人工知能(AGI)が人類史上初めて出現し、
AGIが人間よりも初めて賢くなると予測しています。
そして、
- 2030年代には、コンピュータへの精神転送
(マインド・アップローディング)が成功し、
人間がソフトウェアベースになる
と予測しています。
レイ・カーツワイルの考え方では、
人間の知性(精神)がコンピューター(機械)の中にアップロードされ、
コンピュータの中で無限に生きると予測しています。
(私は機械の中で無限に生きたくはないですけど・・・)
斎藤元章氏が社会的特異点を予測!その影響は?
最近の科学者では、スーパーコンピュータ開発者である斎藤元章氏が
彼の著書、2014年発売の「エクサスケールの衝撃」で、
次世代スーパーコンピュータの実用化と普及により、
2025年までに、社会的特異点(プレシンギュラリティ、
または、前特異点)が到来すると主張しています。
このプレシンギュラリティに何が起きるのかというと、
汎用人工知能が誕生するということらしい。
すると、斎藤氏はレイ・カーツワイルが予測している
2029年の汎用人工知能誕生よりも、4年早く、
汎用人工知能が誕生すると予測していることになります。
この汎用人工知能は、汎用人工知能のプロトタイプのようなもので、
これが2030年代になり、改良に改良を重ねて、
私達の社会の中で利用されていくようになるそうです。
そして、このプレシンギュラリティが、
何故、社会的特異点と呼ばれるかと言うと
それは、プレシンギュラリティが到来することで、
私達の社会構造自体が、根底から変わっていくからです。
プレシンギュラリティが到来すると、
以下のような進化が始まります。
- 肉体と技術の融合が始まる
- 現実を超える体験を提供するVRが実現される
- 核融合炉が開発され、無尽蔵のエネルギー供給が始まる
- 衣食住が無償になる
- 不老不死も実現する
核融合炉が実現すると、エネルギーを作る必要がないので
おそらく、エネルギー代は非常に安くなるでしょう。
また、このおかげで、製品の物価も更に安くなるでしょう。
それで、次の記事では、
社会的特異点が来て、社会が根底から変わるには
どうすれば良いのか?に着目して、
その一例で「楽園主義」という社会システムを紹介します。
最後に
社会的特異点が到来すると、
私達の社会の構造が、根底から変わってくるんですね。
そこで、
一体、どんなふうに変わっていくのか興味があるところです!
次の記事では、
社会的特異点で社会構造を根底から変革するには
どうすれば良いのか、その具体例(楽園主義)を紹介し、
どうやって実現すれば良いのか、検証します。
→「技術的特異点で社会構造が変わる?楽園主義は天才が実現する?Part3」
スポンサード・リンク (Sponsored Link)....