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冬至とクリスマスの起源

投稿日:2017年9月3日 更新日:

一年でいちばん昼間が短い日が冬至(とうじ)です。世界中で、冬至の日が特別な理由をお伝えしていきます。

 

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冬至とは

冬に至る、と書くように、この頃から本格的な冬の到来です。

暦の成り立ちより前に定められた、
二至二分(二至は、夏至と冬至・二分は、春分と秋分)の一つです。

その中でも冬至は二十四節気の基点であり、
古来より冬至を観測することで、暦を正していました。

冬至は暦の始点となる、とても重要な日だったのですね。

冬至とは、太陽が黄道上の冬至点(黄経270度の位置)に達する日のことです。
太陽に対して、地球の地軸の傾きがいちばん大きくなる2点、
冬至点・夏至点のうち、
私たちが住む北半球が、太陽から最も傾いて遠くなるのが、冬至点です。

黄道は太陽の通り道

地球は太陽の周りを公転していますが、
地球から見ると、
太陽が、空を移動しているように見えます。

空は、見かけ上は天球のように見えるので、
この天球の上を太陽が通過する道を
黄道といいます。

冬至点

北半球では、この日、太陽の日の出・
日の入りの方位は
もっとも南にかたより、
南中高度(真南の高さ)がもっとも
小さくなります。

このように、冬至は、一年中でもっとも、
太陽が低く昇り、日照時間が短い日となります。

毎年、12月22日前後になります。2017年の冬至は、12月22日です。

 

冬至と一陽来復

「一陽来復(いちようらいふく)」
という言葉を聞いたことはありませんか。

中国の陰陽思想からきた言葉で、
陰も極まれば陽に転ず」といって、

日照時間が短くなり、運気が下がる「陰の気」が
いくところまでいって底どまりする冬至を境に、
日が少しずつ長くなって、
運気が上昇する「陽の気」にもどってくるという意味で、
冬至=「一陽来復」=「復活の日」なのです。

クリスマスは、キリスト教のお祭りだと思われがちですが、
もともとは、北半球に住む古代の人々が、
冬至の日の前後におこなっていた、太陽の復活を祝う祝祭です。

冬至から新年が明けると考えられ、
農作物の豊作や、家畜の繁殖を神に祈願するとともに、
家族の幸福や、健康、子孫の繁栄を願う、民族習俗があったのです。

いつの世も、国の違いはあっても、
人びとがせつに願うことは世界共通ですね。

 

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クリスマスの原型

世界中の人々に親しまれているクリスマスは、
イエス・キリストの生誕を祝う日です。

古代からおこなわれていた冬至祭と、キリストの生誕祭が結びついたのは、
イエス・キリストが「世の光」といわれたからです。

冬の(世の)暗闇の中、天と地の間に差し込む希望の光のイメージですね。

クリスマスの原型として、有名なのは、

地中海一帯で信仰されていた、
農耕の神サトゥルナリアに 豊穣を祈願する「サトゥルナリア祭」です。
永遠の生命力を象徴する常緑樹の枝をとって、それを飾り、
贈り物を交換し合う冬至祭がありました。

また、古代ローマでは、12月25日は、
不滅の太陽神ミトラの再誕を祝う冬至祭でした。

その他、北欧には、豊穣の神フレアに捧げる冬至祭「ユール」があります。
家族を悪霊から守るとされる大きな薪(ユール・ログ)を燃やして、
太陽の復活を祈りました。

新しい年の春の収穫に希望をつなぎ、
厳しい冬の暗闇に明るい光を点じるための、
人々の切なる願いが込められた冬至祭が、クリスマスの原点なのです。

 

南瓜(かぼちゃ)・ゆず湯の意味

日本における冬至の習わしでは、
冬至の日に、
南瓜(かぼちゃ)を食し、ゆず湯に入ると縁起が良いとされています。

なぜ、南瓜と柚子なのでしょうか。

南瓜は南の瓜と書くように、
南国カンボジアの産物として日本に入ってきました。

柚子も、秋冬に穫れる、南方から伝来した果実として、
どちらも、「陽の気」をふくむ食べ物です。

日本の暦の行事は、
中国の陰陽五行思想の影響を受けたものが多いのです。

「陰の気」がもっとも強くなる冬至の日に、
「陽の気」をもつ食べ物を食したり、湯舟に入れたりすることで、

陽気が伸長する方向づけの意味があります。

つまり、陰気を覆った身を清めて、太陽のパワーを内に呼び込み、
息災と開運を祈ったのです。

ゆず湯は、柚子の果皮に含まれる成分によって、血行が良くなる効果があります。

また、柚子には、強い香りがあるので、香りによる邪気祓いをかねていたようです。

 

冬至の星まつり

日本の星まつりは、夏の七夕だけではありません。

冬の星まつりもあるのです。

旧暦の元旦や、立春、冬至におこなわれる仏教寺院の行事で、

北極星と北斗七星、個人の運命を司る本命星を供養して、
一年の災いを除き、福運を招来する、星供養ともよばれています。

北半球にある日本は、古来より、北辰(北の星々)との縁が深いのです。

また、北辰と関係のある、

一字金輪大仏頂尊(いちじきんりんだいぶっちょうそん)を主尊とする「星曼荼羅」

七星如意輪観音(しちじょうにょいりんかんのん)を主尊とする「七星如意輪曼荼羅」

妙見大菩薩を(みょうけんだいぼさつ)を主尊とする「妙見曼荼羅」を本尊として、

国家や個人の災いを除き、福運を招く行事が、全国の寺院でおこなわれています。

個人的な冬至祭として、いかがでしょうか。

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