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関東のお伊勢さま・伊勢山皇大神宮と風土に鎮まる神

投稿日:2017年9月19日 更新日:

関東のお伊勢さまと親しまれている伊勢山皇大神宮。江戸時代までは、風光明媚な海辺の丘陵地でした。現在でも、港の風が吹き抜ける清々しい宮社です。かつて存在していた姥島についてもご紹介します。

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伊勢山皇大神宮の由来

皇大神宮(こうたいじんぐう)は、皇室の祖神である、
天照大御神を祭神とする、伊勢神宮の内宮のことをいい、

同じ祭神を祀る神社も、 皇大神宮とよばれています。

現在の伊勢山皇大神宮の創建は、明治初期のことです。

横浜の開港にともなう異国文化の流入に、
危機感をもった当時の県知事が、

1870年(明治3年)、
横浜の精神的な柱を築く必要があると考えました。

そこで、戸部村海岸の丘陵にあった社を、
同年4月に現在伊勢山皇大神宮がある野毛山に遷座しました。

この地が選ばれた理由は、諸外国の商館や我が国の船が
湾内に停泊している様がよく見渡せるからでした。

日本がちょうど文明開化を始めた激しい変遷時で、
野毛山を対外的にも日本らしい崇高な場所になるよう整備し、
日本人としての精神性を 高く保とうとしたのでした。

そして、人心の結束をあらため、国家の鎮護を祈ることを目的に、
国費を投じて、社殿と境内施設が竣工され、
伊勢神宮の内宮が勧請されました。

この時に、 「野毛山」という地名から「伊勢山」に変わりました。

もともと、野毛山は海に面した断崖絶壁で、
桜木町駅周辺は、野毛の浦とよばれた海辺でした。

ご本殿に向かって、港の風が吹いていきます。

現在の形での伊勢山皇大神宮の創建は新しいですが、
もともと鎮座していた神さまについては、不詳です。

こちらの写真は、摂社の杵築宮(きづきのみや)です。
野毛の浦(現・桜木町駅周辺)に
かつてあった姥島(うばしま)の神を合祀(※)しています。

(※合祀:合わせて祭ること。)

 

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伊勢山皇大神宮の場所

参考までに、伊勢山皇大神宮の場所は
神奈川県横浜市西区宮崎町64
になります。

 

交通

  • JR東日本根岸線、又は、地下鉄ブルーラインにて、
    桜木町駅で下車し、徒歩10分。
  • 京急本線の日ノ出町駅で下車し、徒歩10分。
  • 横浜高速鉄道みなとみらい線のみなとみらい駅で下車し、
    徒歩15分。

駐車場はあります。

 

みなとみらい駅からの行き方

ここから伊勢山皇大神宮の元宮(元となる社)や
神さまについて書いていきます。
ここでは、みなとみらい駅からの行き方をご紹介します。

(※一部の画像はクリックすると拡大表示されます)
(※桜木町からもいけます)

 

【伊勢山皇大神宮への行き方】

副都心線に連絡している東急東横線
みなとみらい駅から、 徒歩15分くらいです。

みなとみらい駅についたら、
改札口(ひとつしかない)の左奥にある、
長いエスカレーターで地上階へ進みます。
(駅は地下3階にあります)

↑ランドマーク方面・JR桜木町駅方面へ行き、
クイーンズタワーとランドマークプラザを
貫くようにまっすぐ歩きます。

出口手前の短いエスカレーターで2階へあがり外へ出ます。
ここは信号を待たずに道路を渡れます。

↑ランドマークプラザを出て振り返ったところです。

↑ランドマークを背にしてそのまま進むと、
横浜銀行本店ビルが目の前にあります。

横浜銀行本店ビルを左に行くと、 日石ビルがあります。

↑三角のガラスの向こう側にある階段をおります。

↑JRの架線の下をくぐると紅葉坂交差点があります。

↑左の歩道に渡って坂を上がります。

↑分かれ道に案内板があります。

↑その案内板をみると、
このような地図が描かれています。
(クリックすると拡大した図が表示されます)

赤い矢印がさしているのが、
この画像の案内板があるところです。

この辺りは、かつての 久良岐郡戸部村字宮ヶ崎
(現在の西区宮崎町・西区紅葉ケ丘)があった場所です。

上部の緑地が、掃部山公園(かもんやまこうえん)で、
この近くの丘陵に、
伊勢山皇大神宮の元宮があったといわれます。

幕末開港期以前は、この地は断崖絶壁が海に面した山で、
この紅葉坂も、埋立地造成のために山が削られてつくられました。

 

 

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掃部山公園の場所

横浜市西区紅葉ケ丘57

 

【みなとみらい駅から掃部山公園への行き方】

最寄り駅:

  • 桜木町
  • みなとみらい駅

 

伊勢山皇大神宮の元宮

伊勢山皇大神宮のHPの由来によると、
元地について、
「かつては久良岐郡戸部村の丘陵に鎮座されていました」
とあります。

しかし、江戸時代の浮世絵には、
旧・戸部村に、複数の丘陵が描かれています。

参考「グラフィック西・目で見る西区の今昔」
浮世絵をもとにイラストを作成

「伊勢山」(上図の真中)と
「不動山」(上図の右手)

よばれた山があったことがわかります。

この「不動山」は、
現在の掃部山公園(かもんやまこうえん)であることがわかっています。

横浜の郷土史に詳しい「まちへ、森へ」によると、

— 以下引用 —

『 戸部村東部・伊勢の森と呼ばれたあたり
(現在の掃部山公園のふもと辺り)にあった
小さな祠を野毛山(のげやま)に遷座
伊勢山皇大神宮と称して横浜の総鎮守と定められた。
以後、この地を伊勢山(いせやま)と呼ぶようになる。 』

— 引用終わり —

とあります。

かつて、「不動山」だった「掃部山公園」の高台から、
旧・戸部村を眺めてみました。

現在、市街地になっている、この方向に、
海に面した丘陵が続いていたのです。

それにしても、
皇大神宮(伊勢神宮の内宮)が勧請される前から、
「伊勢山」「伊勢の森」とよばれていたとは不思議ですね。

もともと、「神明社」が祀られていたか
もしくは、現・桜木町駅あたりの海浜にあった、
「姥島」と親しまれた「二つの岩」に関係があるのかもしれません。
姥島の神は、伊勢山皇大神宮の摂社に合祀されています。

 

二つ岩と二見ヶ浦

横浜の古地図や浮世絵には、
現・桜木町駅周辺の海にあった、
「姥島」が描かれています。

このあたりは、浅瀬の海で、野毛の浦とよばれ、
海苔の養殖が盛んでした。

島といっても、岩礁のような、
海底でつながっている二つの岩で、
「夫婦岩」「姥石」ともよばれていました。

姥(乳母)が幼児に乳を与えている姿にみえることから、
この名前がついたといわれます。

皇大神宮の本宗・伊勢神宮のある、
伊勢志摩にも、
夫婦岩で有名な景勝地・二見ヶ浦があります。

浮世絵に描かれている野毛浦には、
当時、村の鎮守として親しまれていた、
弁天社が描かれています。

おそらく、この弁天社が、もともとは、
横浜の鎮守の神だったと思われます。

●断崖絶壁に生える松林
●対岸に祀られた弁天社と鳥居
●白波が打ち寄せる野毛の浦
●海面から姿をあらわす二つの岩

浮世絵師が腕をふるいたくなるような、
要素がそろっています。

そしてなにより、信仰深い江戸時代の人が、
横浜の、この秀麗な海浜の景色に、
「お伊勢さま」への信仰を重ねたとしても、
不思議ではありません。

かつて、不動山とともにあった伊勢山、伊勢の森は、
実際にお伊勢参りをしたり、
伊勢志摩の浮世絵を見た昔の人が、

姥島のある野毛の浦が、
伊勢志摩の二見ヶ浦に似ていることから、
伊勢を偲んだり憧れたりして名付けたのではなかったでしょうか。

伊勢山皇大神宮が伊勢神宮を勧請(※)して創建されたことには、
もともとそうしたご縁があったからといえます。

(※勧請(かんじょう)とは、
神の霊や像を社に新たに迎えて奉安すること。)

参考 はまれぽcom
参考 まちへ、森へ。
(浮世絵・古地図を見てみたい方はこちらのサイトで紹介しています。)

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