★Office365 ProPlusをPCにインストールしたら、PC起動時にいつもSkype for Businessが起動するようになり、大変困っていました。サインインできないというエラーが出て、なんとかSkype for Businessをアンインストールする方法はないかと思案していたところ、最終的な方法に行きつきました。
それが、Office365についてくる特定のソフトをインストールせずに、Office365をインストール方法でした。
今日は、この方法ついて説明したいと思います。
Microsoftには、Office2016展開ツールというものがあり、これを使用するとOffice365についてくる特定のソフトをインストールせずに、Office365をインストールすることが可能になります。
そこで、このツールのダウンロードの仕方から、その使い方まで説明していきます。
目 次
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Office 2016展開ツールのダウンロードとインストール
手順1) Office 2016 展開ツール (ODT)のダウンロード
Office 2016 展開ツール (ODT)[1]このツールを使えば、クライアント コンピューターに Office 365 ProPlus … Continue readingというものが必要になりますので、まずは、こちらからダウンロードします。
(下図参照→赤いDownloadのボタンをクリックします。)
ダウンロードする場所は、コマンドを実行したときに開く場所にそのまま保存してください。
その場所は
C:\Users\(ユーザ名)
となります。
手順2) 自己解凍形式の実行ファイルを実行
ダウンロードした自己解凍形式の実行ファイル “officedeploymenttool_8529.3600.exe” を実行します。このファイルには、Office 2016 展開ツールの実行ファイル “setup.exe”と、サンプルの構成ファイル “configuration.xml” が含まれています。
解凍されたファイルの確認
以下の図のように、ダウンロードした二つのファイルがあります。
・configuration.xml
・setup.exe
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手順3) Office 365の製品のプランを確認する
- ブラウザーを開いて、「https://www.office.com/?omkt=ja-jp」に移動します。
- 【初めてログインする場合】
下のような画面が表示されますので、「サインイン」のリンクかボタンをクリックして、サインイン画面に進みます。
- 【以前サインインしたことがある場合】下のような画面が表示されるので、「サインイン」のリンクかボタンをクリックしてサインイン画面に進みます。
- 【初めてログインする場合】
- 【初めてサインインする場合】Office365のアカウントの電子メールアドレスを入力します。
- パスワードを入力します。
- 次に以下のような画面が表示されますので、通常は「はい」をクリックします。
- 次の画面で「課金情報」をクリックします。
(※下の画面が表示されていない場合は、画面左上の青のボタンをクリックして「管理者」をクリックします。)
- その下に出てくる「サブスクリプション」をクリックして表示される画面に製品プランが書かれています。以下の画面では、「Office 365 ProPlus」となっています。これが、次の手順で必要になります。
手順4) Configuration.xmlファイルを編集する
【Product IDの確認】
この編集の時にProduct ID(Office 365 製品ID)というものが必要になります。
この展開ツールでサポートされている主だった製品IDは以下のとおりです。
《プランとProductIDの対応表》
Office 365プラン | Product ID |
Office 365 ProPlus Office 365 Enterprise E3 Office 365 Enterprise E4 Office 365 Enterprise E5 Office 365 Midsize |
O365ProPlusRetail |
Office 365 Business Office 365 Business Premium |
O365BusinessRetail |
Office Small Business Premium | O365SmallBusPremRetail |
※参考URL: https://goo.gl/k8LYsS
ここでは、O365ProPlusRetailで、Skype for Business を除外してインストールする場合の説明をしていきます。
以下のように、Configuration.xmlファイルを編集します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
<Configuration> <Add OfficeClientEdition="32" Channel="Broad"> <Product ID="O365ProPlusRetail"> <Language ID="ja-jp" /> <ExcludeApp ID="Lync" /> </Product> </Add> </Configuration> |
【XMLファイルの設定値の説明】
- OfficeClientEdition: 32bit または 64bitになりますので、”32″または”64″を入れてください。※64bitよりも32bitのほうが安定性は優れています。大容量のデータを扱はなければ、32bit版をインストールしてください。
- Channel: インストール後、Office を更新するために使用するチャネルを定義。Office 365 ProPlusは、規定で「Broad」(半期)となります。
詳細はこちらを参照してください。 - Product ID:ここは、Office365のプランに対応するProduct IDを入力します。(上表を参照)
※間違ったProduct IDを使用すると、Officeのライセンス認証で失敗しますのでお気をつけください。 - Language ID: 「Language ID=”ja-jp”」は日本語版をインストールします。ちなみに、
1<Language ID="en-us" />
は英語版のインストールになります。この記述の行を追加してもよいし、属性の値を、「jp-jp」の代わりに「en-us」にしても構いません。 - ExcludeApp:インストールしないアプリを入力します。インストールしないアプリの数分、ここの行を追加します。”Lync” は、Skype for Businessです。ちなみに、”Groove”は、Onedrive for Businessです。
両方とも除外したい場合は、2つの記述を2行に書きます。
12<ExcludeApp ID="Lync" /><ExcludeApp ID="Groove" />
※ExcludeAPPの値は、ほかにも以下のようなものがあります。
ExcludeAPPのID属性 |
ID=”Access”
ID=”Excel” ID=”Groove” ID=”Lync” ID=”OneDrive” ID=”OneNote” ID=”Outlook” ID=”PowerPoint” ID=”Publisher” ID=”Word” |
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手順5) Officeのセットアップファイルをインターネットからダウンロード
- Windowsメニューの[スタートボタン]右横の検索ボックスに”cmd”と入力します。すると、[コマンドプロンプト]がメニューの中に表示されますので、右クリックして「管理者として実行]を選択してください。
- コマンドプロンプトを実行すると、初期のパスは、”C:\Windows\System32>”となっています。ここで、”cd”コマンドを使って、”C:\Users\(ユーザーフォルダ名)”まで移動します。
- “cd \”と入力してEnterキーをクリックすると、”C:\”に移動します。
- 次に”cd users”と入力して、”C:\Users”に移動します。
- 次に、”cd (ユーザーフォルダ名)”と入力し、Enterキーをクリックします。
- “C:\Users\(ユーザーフォルダー名)>”が表示されていれば、正しい場所にいます。
- まず、以下のコマンドを実行して、インストールファイルをダウンロードします。
1C:\Users\(ユーザフォルダ名)>Setup.exe /download configuration.xml
※コマンドラインの次の行に、「c:\Users\(ユーザフォルダ名)」が表示されたら、ダウンロードは完了していますので、次のインストール作業に進みます。
手順6) Officeのセットアップをコマンドラインから実行する
- コマンドラインが閉じていたら表示してください。(表示の仕方は以下のとおり)
.
Windowsメニューの[スタートボタン]右横の検索ボックスに”cmd”と入力します。すると、[コマンドプロンプト]がメニューの中に表示されますので、右クリックして「管理者として実行]を選択してください。
.
.. - コマンドプロンプトで “cd” コマンドを使い、ダウンロードしたファイルの場所まで移動します。
- コマンドプロンプトに以下のソースを入力してEnterキーをたたきます!
1 |
C:\Users\(User name)>Setup.exe /configure configuration.xml |
これで、インストールが開始されます。
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手順7) インストール実施中
手順8) Excelを開き認証します。
インストールが完了したら、Excelをひらいてください。ほかのOffice365の製品でもいいです。
- 「同意してExcelを開始する」ボタンをクリックします。
- サインイン画面が表示されますので、Office365のアカウントに登録しているEmailアドレスを入力します。”username@xxxx.onmicrosoft.com”の形式です。
- 次にパスワードを入力します。
- 認証が完了しました。
この画面になり、ユーザ情報、サブスクリプション製品の下に自分のアカウントのEmailアドレスが表示されていれば、認証が成功しています。
念のため、Skype for Businessがインストールされていないことを確認しましょう。
お疲れ様でした。(^_-)-☆
まとめ
Office365のインストールをすると、Skype for Businessがかってに入って、Windows10を起動すると毎回、Skype for Businessがひらきサインインできませんと言われるのは、利用者にとっては酷な話です。
Skype for Businessをひつようとしない人にとっては、いい迷惑ですので、入れないほうが良いでしょう。
Skype for Businessにわずらわされずに、いい気持ちでパソコンの操作を楽しみましょうね!
参考情報/References
↑1 | このツールを使えば、クライアント コンピューターに Office 365 ProPlus をダウンロードして、不要なソフトウェアをインストールせずに、展開することができます。ODT を使用すると、Office のインストールが細かく制御できるようになります。 |
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