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北朝鮮とロシアの歴史を振り返る1

投稿日:2017年7月24日 更新日:

北朝鮮が最近ミサイルをよく発射したり、また、核兵器の研究などを進めていると言われたり、また、北朝鮮の資源について報道がされたりしています。

そして、私たちが良く思うのは、何故、北朝鮮がそのようなことをするのか、ですが、それを理解するには、やはり北朝鮮の歴史を他の国々との関係を交えながら理解しないことには、良く理解できない部分があります。

そこで、この記事では、北朝鮮の歴史について(他の国々も関係ある時には書きますが)書いてみたいと思います。

 

 北朝鮮の建国までの歴史

北朝鮮という国は正式名は、朝鮮民主主義人民共和国です。建国は1948/9/9であり、その基盤は、ソビエト連邦による朝鮮占領期に作られました。

朝鮮民主主義人民共和国の建国は、日本の第二次世界大戦での敗戦が影響していますので、その手前くらいから書いていきたいと思います。

 * * *

〈大韓国〉

朝鮮は

1910年、大日本帝国は、大韓帝国を併合し、朝鮮を統治するために設置した「朝鮮総督府」の統治下におきました。1945年9月9日に朝鮮総督府が降伏するまで統治は続きました。

1937年、第二次世界大戦が始まる2年前、朝鮮の金日成部隊であった東北抗日聯軍の第一路軍 第二軍 第六師(金日成が師長)が、当時日本統治下であった咸鏡南道の普天堡に攻撃をかけて以来、抗日抗争で闘っていました。

1939年、第二次世界大戦が勃発しました。この当時は、朝鮮半島は日本に支配されていました。

〈金日成ソ連へ〉

〈朝鮮〉抗日抗争で戦っていた金日成率いる金日成部隊は、日本側の手強い討伐作戦により壊滅状態におちいり、1940年、金日成は、党上層部の許可を得ず、直属の上司魏拯民には何も言わず、10数名の部下だけをつれて、ソ連領の海州へと逃れました。

上部の許可を得ずに上司にも何も言わずにソ連領に逃れるというのはよほどの事かと思います。恐らく、ソ連に逃れれば助けてもらえるという期待感もあったでしょうし、壊滅状態では時間も惜しまれ、1分1秒を争う状態だったのかもしれません。

ソ連についた金日成は、最初ソ連にスパイ容疑で国境警備隊に監禁されましたが、後に、中国人で元上司の周保中に身元保証人になってもらうことが出来て、釈放されました。

1940年12月のバロフスク会議で、金日成部隊は、ソ連極東戦線傘下の第88特別旅団に入る事になり、金日成は第一大隊長となりました。彼らは、そこで様々な教育や訓練を受けました。

1945年2月、主として大日本帝国について、1945年2月8日、米のルーズベルトとソ連のスターリンとの間で秘密の会談が開かれ、その後、英国のチャーチルとの間で秘密裏にかわされたことですが、1944年12月14日、スターリンは米の駐在ソ連大使に、満州国の権益や樺太南部の領有、千島列島の領有を要求しました。それに対して、ルーズベルトは、太平洋戦争で日本が降伏するように仕向けるため、ソ連の協力が必須であること、そして、日ソ中立条約を一方的に破棄し、ソ連が日本に対して参戦する事を要求しました。

そして、この秘密会談を元にして、ヤルタ会談が開かれ、米国・英国・ソ連の首脳がソ連対日参戦についてヤルタ協定を結びました。
その時に、戦後は、朝鮮を米国・英国・中国・ソ連が信託統治下におく事を決めました。つまり、国連の信託を受けた国が国連や信託統治理事会が監督するなかで、一定の独立していない地域を統治するというやり方です。
また、ソ連の外モンゴルの現状維持、樺太南部のソ連への返還、千島列島のソ連への引き渡し、満州国の港と鉄道におけるソ連の権益を守ることなどを条件に入れました。そして、ドイツが降伏し、数ヶ月経過後にソ連が対日参戦する事が取り決められました。

〈第二次世界大戦〉

1945年7月26日に、アメリカ・イギリス・中華民国が大日本帝国に対して全日本軍の無条件降伏を求めるポツダム宣言を発表しました。

日本政府ではこのポツダム宣言に対する対応について話し合いました。受諾も仕方がないが交渉の余地があるので今のところは黙っているのが懸命だと判断し、新聞には政府からの言及などを入れずにポツダム宣言の記事を掲載させました。

ところが、新聞社はこぞってこれを「失笑」「黙殺」「政府は黙殺」などという言葉を入れて報道し、それを日本の代表通信社であった同盟通信社は「ignore」(無視する)と翻訳してしまい、ロイターとAP通信社では「Reject」(拒否する)と翻訳され報道されてしまいました。

 

〈日本への原爆投下〉

予め日本がポツダム宣言を受諾しない事を予測していたトルーマンは、日本への原爆投下を命令しました。

1945年8月6日、午前8:15に、アメリカ軍の空軍機が広島に世界で初めて核爆弾「トリルボーイ」を投下しました。この原爆投下により、90,000人から166,000人が死亡。

 

〈ソ連対日参戦〉

〜 長崎原爆投下 〜

1945年8月8日、ソ連は、ポツダム宣言を黙殺した日本に対して、ヤルタ協定に従い宣戦布告をしました。ソ連は、満州国、樺太南部、そして、朝鮮半島へと侵攻していきました。

8月9日未明には、ソ連がポツダム宣言参加、そして、日ソ中立条約の一方的な破棄を行い、その事を知った日本は非常にショックを受けました。そして、日本は、会議でポツダム宣言の受託について話し合いをしている最中の午前11:02に、アメリカが長崎県長崎市に原子爆弾「ファットマン」を投下したという報告を受けました。

 

 

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〜 日本のポツダム宣言受託 〜

1945年8月14日、日本はポツダム宣言の受託を連合国側に連絡し、8月15日に、昭和天皇が、大日本帝国がポツダム宣言の受託をしたことを音読放送により国民に伝えました。(終戦の詔書)これにより、日本軍の全ての部隊が戦闘作戦を中止することになりましたが、ソ連は、日本政府のポツダム宣言の受託は政治的意図があると判断し、日本軍の部隊も戦闘を続けていた為、日本軍への攻撃を続行しました。実際、日本軍の部隊の中には、降伏を拒み戦闘行為を続けていた部隊もいました。

 

〜 朝鮮の日本統治からの開放 〜

日本がポツダム宣言の受託を発表した1945年8月15日と言うのは、日本統治から朝鮮人が解放された日を意味します。この日を朝鮮人は「光復」と呼びます。

そして、この日、朝鮮総督府と朝鮮独立回復運動家との間で話し合いがもたれ、日本側からの条件、そして、朝鮮側からの条件が話合われました。

日本からの条件は、日本人の安全と財産の安全を保障することで、朝鮮側から出された条件は、日本軍にとらわれていた政治犯の釈放、また、食料の確保、そして、行政権を朝鮮総督府から朝鮮側に移譲する、などで、これらの条件で合意がなされました。

 

〜 ソ連の野望 〜

ソ連が朝鮮での日本軍への攻撃を続行した理由は、日本の部隊が戦闘行為を続けたというだけではなく、朝鮮半島をソ連が統治したいという野望があったからです。

そして、それに気づいていたアメリカはなんとかソ連に朝鮮侵攻をやめさせたいと考えたのですが、時既に遅し、日本がポツダム宣言を受託した時には、既にソ連は朝鮮半島北部を南へ向かって侵攻していたのであります。

 

〜 北緯38度線 〜

そこで、アメリカはソ連が朝鮮半島全域を占領するのを防ぐために、北緯38度線を境にして、北側をソ連、南側をアメリカが占領するという提案をソ連に提出し、8月14日にソ連はそれに同意しました。

8月18日に、マッカーサーが、日本軍の全部隊に対して武力行為を全てやめるように命令し、これにより、日本軍は停戦に入りました。そこで、日本軍は、38度線以北は、ソ連軍に対して降伏し、38度線以南は、アメリカ軍に対して降伏しました。

1945年9月2日、日本と連合国軍は、降伏文書に調印し第二次世界大戦が集結しました。

戦争を始める前のヤルタ会談では、朝鮮半島を米・英国・加・ソ連の四カ国が信託統治する事を取り決めたのですが、ソ連はそれには満足しておらず、対日参戦で朝鮮半島に攻め込んだ時に、朝鮮半島全域を占領する計画を密かに持っていて、それに反発する米がソ連と38度線を境に朝鮮半島の占領するエリアを分割すると言うことになってしまいました。

この結果、米は北朝鮮を占領する事が出来ませんでしたが、そこの地下資源が資源によっては世界でトップになると言うことが判明した現在、米は一体何を考えているのでしょうか?

※ ※ ※

北朝鮮とロシアの歴史を振り返る2」に続く・・・

 

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