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セミはなぜ鳴くの?セミの寿命は儚いのか。

投稿日:2017年8月1日 更新日:

セミは土の中で7年、地上にでて1週間の命だといわれていました。

しかし、2~3週間生きていることがわかっています。 数週間の命をふ

るって鳴きつくすセミ。セミはなぜ鳴くのか、セミの一生は儚いのか、

セミがどんな虫なのかを追ってみました。

 

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セミの成虫の寿命

 

化して成虫したセミの寿命は1週間といわれていました。

しかし実は、2~3週間生きていることがわかっています。

なぜ1週間だといわれていたのでしょうか?

セミは飼育が難しく、捕まえて飼おうとしても、

1週間未満で死んでしまうので、

それが寿命だと 思われてきたのです。

 

それでも短い理由

 

1週間が2~3週間にのびても、 土の中で過ごす年数に比べれば、

やはり短いですよね。

成虫の仕事は、オスとメスが出会って、 交尾して子孫を残すこと。

そのために時間があるとしたら、十分な時間なのです。

メスにとって、オスの鳴き声を聴けば、

相手を見つけるのに時間はかかりません。

そもそも、セミは夏の虫なのに、暑さに弱いのです。

夏の終わりに成虫したセミは、

1カ月くらいは生きていることがあります。

※なぜセミが暑さに弱いのか

 

セミの幼虫が土の中にいる期間と過ごし方

 

セミは土の中に7年、といわれていました。

セミは飼育が難しいため、地下中活に何年必要なのか、

実は、よくわかっていないのです。

ニイニイゼミが2~4年

アブラゼミが3~6年

といわれています。

セミの種類、飼育環境、個体の栄養や健康状態、

個体の生まれつきの生命力、などにより違いがあり、

2年で成虫する例も報告されているそうです。

それでも、地中生活はやはり数年間で、

昆虫の寿命の長さでは上位に入り、儚くはないのです。

木の上でメスが産みつけた卵から孵化したセミの幼虫は、

地面に降りて土の中にもぐります。

そして、木の根のしるを吸って、

何回か脱皮をくり返して大きくなります。

天敵に狙われやすい幼虫時代を、比較的安全で、

食べ物が確保できる土の中で過ごすのは、賢明なのです。

幼虫の穴を掘り返すと、木の根にあたります。

一つの木の根からしるが吸えなくなると、

次の木の根に掘り進めて移動します。

冬の間、寒くなると、より地中深くにもぐります。

セミは、幼虫と成虫とで、環境を棲み分けすることで、

自然に順応して繁栄してきたのです。

 


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セミが本当にかわいそうなお話

日本では「アリとキリギリス」のお話が、

イソップ物語の原話では「アリとセミ」なのです。

お話の要点をご紹介します。

 

の中に北風が吹きはじめました。

夕食の準備に忙しいアリさんの家を
ボロボロの服を着たセミさんが、
ノックしました。

「はい、どなた?」

アリのおばさんがでてきました。

「こんばんは、私はセミです。
夏の間、歌を歌っていたので、
食べるものがありません。

何かわけてもらえないでしょうか?」

「まぁ、セミさん!どうして冬に備えて
食べ物を集めなかったの?

夏の間中、歌って遊んでいたのだから
冬の間は踊ってなさいよ。

パタン!

弱っているセミさんの前で、
ドアを閉めてしまいました。

 

 

参考 岩波文庫 「イソップ寓話集」 蝉と蟻たち

実際は、成虫したセミさんは冬まで生きられないので、

食料を集める必要はないのです。

なまけものの虫にされて、哀れなお話です。

 

セミはなぜ鳴くのか

蝉時雨(せみしぐれ)」という言葉があるように、

雨が絶え間なく降りつづける音のような、 一途なセミの鳴き声。

鳴くのはオスで、なぜ鳴くのかというと、

メスを呼び込むためです。

セミのメスは、良い声で鳴くオスを好んで

近づくことが知られています。

セミの♂♀の個体数は、だいたい同数で、

メスは一回だけしか交尾できないのに対して、

オスは相手を変えて何度も交尾できるので、

メスが惹きつけられてモテるオスと、

一度も結婚できないオスがいることになります。

繁殖は、生き物の宿命であり大目的。

殻から解き放たれて、鳴き始めた瞬間から、

寿命が尽きるまで、ただ一途。

求愛だけで、鳴いているとは信じがたいです。

※セミはなぜ鳴くのか・まとめ

いのちの合唱を、 力いっぱい歌って、身をつくしているのだと思うと、

儚いという感傷はむしろジャマに感じます。

仕事を終えた後は、葉っぱのように地面に落ちてポトリ。

やがて、アリに解体されたり、風に吹かれて分解されて、

また土の中に還り、樹木の養分になっていく(変態していく)のです。

土の中でゆっくりと成長に時間をかける賢明さも
地上にでてからの、いっけん刹那的(せつなてき)なふるまいも

お見事な一生だと私は思いますが、 みなさんは、いかがでしょうか。

 

 

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