今日は、皆さん。北朝鮮のミサイルの発射実験で気についてですが、その技術レベルは一体どのくらいなのか?ということ、とっても気になりますよね。それにより、日本政府の対応も変わってきますから。
そのためには各国の分析を比較するとわかりやすいですね。
スポンサードリンク.(Sponsored Link)
アメリカの分析
「北朝鮮のミサイルはICBM」アメリカが分析、アラスカも射程か 中距離との認識から一転 (2017/07/05)(参考記事)
上の記事によると、アメリカ軍は、北朝鮮が7/14に発射したミサイルはICTM-大陸間弾道ミサイルだと主張しています。発射された当初は、中距離弾道ミサイルと分析していたようですが、あとになって、CNNが、アメリカの分析が進むと、二段階方式のICBMと主張し始めており、アメリカ本土も狙えるものだと説明しています。
また、こちら記事によると、アメリカのジェフ・デービス報道官による記者会見では、北朝鮮の(恐らく7/7に発射した)ミサイル火星14型は、大陸間弾道ミサイルであり、移動式発射台から発射されたもので、従来型のものとは全く違う新しいタイプのミサイルであると言う説明でした。
しかし、後になり、移動式発射台は、ミサイルを小型の固定発射台に運ぶために使用され、ミサイルの発射は固定発射台から行われたという事がわかりしまた。
そして、アラスカやハワイなどは射程距離にぎりぎり入るかどうかだということです。
また、『(参考記事)米「火星14型、再突入体ある」vs韓国「大気圏再突入は確認できず」』によると、国防総省の報道官は、記者会見では、ミサイルの先端に再突入体があることを確認したと説明していましたが、韓国と米軍当局による説明の食い違いについて、合同参謀本部は、「再突入体がある」という発言は直接的に引用されたものではないと説明していました。
この辺があやふやですね。国民にきちんと本当の事を伝えているかどうかが疑問になります。
Sponsored Link
韓国当局が発表─初期段階
(参考記事)北ミサイル、大気圏再突入技術は確立せず 韓国当局が分析 (7/12)
上の記事を読んでみると・・・
韓国の情報機関、国家情報院(NIS)が7/11に分析の結果を発表したんですが、北朝鮮の7/4に発射されたミサイルは、核弾頭を搭載して長距離を飛行して目標物に到達するレベルにはまだ到達していないと発表しました。
その技術はまだ弾道ミサイルの初期段階のようです。
北朝鮮の報道によると、大気圏再突入も問題なく出来たという報道でしたが、このミサイルは固定式発射台から発射されており、そのことを考慮すると北朝鮮のミサイル技術はまだ初期段階であるといえます。
つまり、北朝鮮はまだ大気圏再突入の技術を開発できていないということです。
すると、アメリカの分析内容の信憑性が問われてきます。
ロシア国防省の発表
(参考記事)「ロシアは中距離と発表 北朝鮮ミサイル」という記事で、ロシア国防省も、北朝鮮が発射したミサイルは中距離弾道ミサイルと発表しています。
ここまでで、韓国とロシアが長距離弾道ミサイルを否定していますので、アメリカの主張はほぼ間違いである可能性が高いです。
そもそも、ロシアの旧型ミサイルの設計に良くにた、または、そっくり、またはそれそのもののロケットを良く使用しているのだから、ロシア政府の軍関係者からすると、一目瞭然なのは当たり前です。
* * *
まとめ
ということで、北朝鮮の今のレベルは
- 弾道ミサイルの初期段階のレベル(発射台が固定発射台であり、これが初期段階であると言う根拠)
- 大気圏再突入の技術が確立されていない
- 精度が劣る(エレクトロニクス関係の制御機能については不明)
- 長距離ではなく中距離
であると想定されます。
このレベルでは、何処の国に対しても、威嚇さえ無理だと思います。
スポンサード・リンク (Sponsored Link)....