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大人の女性のための雛祭り。9月9日重陽の節句は「後(のち)の雛」

投稿日:2017年8月4日 更新日:

毎年9月9日は、重陽(ちょうよう)の節句で、菊の節句
ともいいます。

縁起の良い奇数(吉数)の重なるこの節日に、
春にしまった雛人形を、
ふたたび飾る風習があることを知りました。

ものを長持ちさせるための古き良き習わしを、
大人の女性の雛祭りとして、光をあてたいと
思います。

 

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重陽の節句は五節句のしめくくり

9月9日 重陽の節句は、「不老長寿を願う日」です。

陽数の、ひと桁の一番大きい奇数である9が重なる
おめでたい日に
「不老長寿」を願うことは
とても意味のあることでした。

五節句とは、江戸時代に徳川将軍家によって定められた
5つの節日のことです。

人日(じんじつ)の節句 1月7日
上巳(じょうし)の節句 3月3日
端午(たんご)の節句  5月5日
七夕(しちせき)の節句  7月7日
重陽(ちょうよう)の節句  9月9日

もとは、奈良時代に唐より伝わった
「陰陽五行説」に由来する
宮廷の行事からきています。

節日の発祥の地である、中国では、奇数を
不吉とするのに対し
日本では、奇数が好まれました。

 

陰極まって陽が生ず

「万物はすべて陰陽になっている」、とする
中国の陰陽思想により
無の陰から、1が生ずる
ということで、奇数は陽、偶数は陰となりました。

陰陽の関係は、表と裏、男と女、光と影、太陽と月、
天と地 などがあります。

一年のうちで、もっとも日が短くなる冬至の日(12月21日)から、
だんだんと日が長くなることから、
陰も極まれば陽に転ず、といって状況が良くなってくる
ことをいいます。

偶数は陰の数、奇数は陽の数と考えられ
その奇数が重なる9月9日は、おめでたい日である反面、
いつ悪いことに転ずるかわからない状況もはらむ意味から
厄除けもおこなっていました。

 

菊・きく・くく・くくる

日本の皇室の紋にも使われている花であるだけに、
最高位の品位や品格を象徴する菊の花。

植物による漢方医学が発達していた中国では、
古代より
延命長寿の花として、
菊茶・菊花酒・漢方薬として飲まれていました。

日本には、平安時代に中国からもたらされたといわれています。

「菊と九九」の関係については、日本神話にも縁起がみられます。

日本書記に登場する、菊理媛神(ククリヒメノカミ)
イザナギノミコトとイザナミノミコト夫婦喧嘩を仲直りさせた神です。

また、イザナギノミコト(この世、生者)と
イザナミノミコト(あの世、死者)を
取り結んだ神であり、
ケガレを祓う神であり、9×9 つまり倍数の神といわれます。

江戸時代の人は、当然、日本神話を知っていたでしょうから、
重陽の節句の菊づくしには、不老長寿、邪気祓い の他に、
夫婦和合、子孫繁栄、福が倍数になる・・・
などの意味が込められていると思うのです。

あまり知られていない行事ですが、
五節句の最後をしめくくる大切な行事だったと思われます

 

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後(のち)の雛

重陽の節句とともに、江戸時代の庶民の間で
「後(のち)の雛祭り」の風習が生まれたそうです。

3月3日の桃の節句の半年後に、ふたたび雛人形を飾り、
菊の花とともに愛でるのです。

はじめて知ったとき、

「後(のち)、とは、なんて余韻の残る素敵なことばだろう。

現代の働く女性のための雛祭りだ。」と思いました。

人形は身代わりの役割があるので、
一年中しまい通すことは病に伏すことにつながり

また、大切な節日の人形を傷めないよう、

虫干しにして長持ちさせる知恵から生まれたものでした。

虫干しにして長持ちさせる、のは生きた人間にはできませんが
人形を形代にして、家の内陣を守る女性たちの厄払いと
健康長寿の願いを込めたのです。

春の華やかな桃の節句に対し、
奥ゆかしい典雅さを感じる菊の節句は
年齢を重ねた大人の雰囲気があります。

夏の疲れがでてくる秋のはじめに、
自分のために雛人形を飾り、心の滋養をとりませんか。

▲上記の参考サイト

 

※ * ~  ※ * ~  ※ * ~

 

自分のお雛さまを飾ろう〜

実家の母から、電話がありました・・・

─「あなたの雛人形がでてきたのよ、どうする?

今、お父さんが、人形のカツラが剥がれそうなところをアロンアルファでなおしてるのよ。

まだ、きれいだけど、あなたが嫌なら、こちらで処分するから。」

 

その人形を思い出したとき、実際、それを見て手に触れたときの、

「感じ」が大切だと思います。

子供の時は、段飾りでない自分の雛人形がさみしかったのですが、
年を重ねた今はその地味な雛人形が懐かしく、
手元に戻したいと思いました。

 

幸い、◯十年の年月が経ったにもかかわらず、
剥がれかかったカツラ以外に、
いたんでいるところはありませんでした。

 

大切に保管してくれた、両親と、
おそらく虫干しなどしていなかったにもかかわらず、
いたんでいなかった丈夫なお雛さまに感謝しています。

菊の節句は、自身の雛人形を愛で、お酒に菊花を浮かべ、
枕カバーにも菊花をしのばせて・・・美の再生!を祈ります。

 

結婚後の雛人形の扱いについては、こちらの記事を参考にされてください。

参考 雛人形 結婚後は飾るのか処分するのか

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