皆さん、こんにちは。
外出してから、突然雨が降ってきて
その日に限って革靴だった、ということありますよね。
そういう時に、靴が濡れてしまい
自宅で乾かした人はたくさんいると思います。
乾燥させた後も、革靴は、そのままにしていると
雨染みができてしまいます。こうなると、靴が
傷んでくる原因になりますので、
お手入れをきちんとすることが大切です。
そこで、今日は、
雨の後の革靴の雨染み対策、お手入れの仕方について
調べた内容や関連商品を紹介しますね。
目 次
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雨で靴にシミができるのはなぜ?
雨が降って革靴が濡れると、全体が均一に濡れて
しまうのではなく、一部分が濡れてしまいます。
以下の図のコバ(青色の側面)を見てください。
▲コバは上図の青色の側面部分
アッパー(甲革)よりも外側にはみ出している側面のこと。
特に、コバのインクが雨の水に溶けて、靴の
アッパー(甲革)にまで上がってきて、水分が
深くまで浸透することがあります。
その後、何もせずに乾燥させてしまうと、雨に
濡れた部分は濃い色がついてしまい、その部分の
皮革が硬くなってしまいます。
濡れなかった部分は、色も革質も変化がないので、
濡れた部分が「雨染み」となって残ってしまいます。
雨染みを取るのにしてはいけないこと!
▲出典:How To Remove Salt Stains From Shoes (Water And White Vinegar Solution)
雨染みが酷くなったときに、慌てて、
靴用クリーナーを塗っても、逆にシミは更に酷くなり
それをなんとか取るために、靴クリームを塗る人が
いますが、一度色が濃くなったところは、もとには
戻りません。
革の中に染み込んでるのですからねぇ。
こんなことをしても、雨染みは消えることはない
ので、靴用クリーナーや靴クリームを使うのは
やめましょう。
革靴にしつこい雨染みの除去方法は?
雨で濡れてしまったあと、きちんとお手入れを
しないと、革靴の表面が、雨染みがついたままに
なったり、白い粉が吹き出した状態になったり
します。
この白い粉は、足から出た汗を革が吸収して、
革の中に溜まっていた汗の塩分が、雨で濡れた時に、
革の表面に出てきたものです。
■このような雨染みをどうやって除去すると良いでしょうか?
そういう時は、靴全体を水で濡らしてあげると、
靴の中にたまっていた塩分が外に出てきて、革を
綺麗にすることが出来ます。
─「革靴を水で濡らすと、乾燥させた後、皮革が
固くなるのでは?」
と思う人も多いかもしれません。
この場合、サドルソープを使った靴を洗う方法が
おすすめです。
サドルソープは栄養成分を含む皮革の専用石鹸で、
この石鹸を使って靴を洗います。
このあとに、サドルソープを使った靴の洗い方を
説明しますね。
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サドルソープを使った雨染みで汚れた靴の洗い方!
雨に濡れた後に雨染みが出てきたら、思い切って
靴を靴の専用石鹸「サドルソープ」で洗います。
用意するもの
-
- ステインリムーバー
- リムーバークロス(ない場合、柔らかい布)
※サドルソープに付いてる布のこと - モゥブレィのサドルソープ(イタリア製)
- クリーニングブラシ
- きれいなスポンジ x 2個
・サドルソープの泡を靴全体につけるスポンジ X 1個
・サドルソープの泡を靴から取り除くスポンジ X 1個 - 水
- シューキーパー
- 乳化性クリーム
- 乳化性クリーム用のクロス x 1枚
厚手でないクロス。コットンのTシャツの
切れ端でOK! - 豚毛ブラシ x 1本
- グローブクロス
- ステインリムーバー
注意点
- スムースレザー(一般的な表革)の靴、
パンプス、ブーツ、スニーカーや馬具に使用可能。
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ステインリムーバーで靴の汚れをとる方法
ステインリムーバークロスの巻き方
- リムーバークロスを2つに折って、人差し指にかける
※このときクロスの指の腹に来る部分が汚れて
いない面にすること - もう一方の手で、クロスの指に乗っていない部分をねじる
- ねじったクロスを、残りの指でしっかりとつかむ
※指の腹の表面にシワがないようにクロスを
指に巻きつけるのがコツ
ステインリムーバーの靴の塗り方
- ステインリムーバーの溶液は、複数の成分の層に
分かれているので、最初に良くボトルを振って
溶液の成分を混ぜ合わせる - ステインリムーバーを、クロスの人差し指の腹
の部分が少し濡れる程度につける - 靴の表面を軽く、くるくると撫でるように、
ステインリムーバーを塗っていく。
力を入れる必要はないです。
こうすることで、ステインリムーバーの成分を
靴の革にしっかりと染み込ませていく。 - リムーバークロス汚れてきたら、ここで
リムーバークロスを一旦広げて、少しずらし
クロスの綺麗な面を指の腹に巻き付けます。
(※巻き付け方は、前出の「ステインリムーバー
クロスの巻き方」を参考のこと) - #1〜3までの行程で拭いた部分とは違う箇所に
ステインリムーバーを塗っていきます。 - #1〜5までを3回〜4回ほど繰り返すと、
靴全体にステインリムーバーを塗れます。
すると、革の中に残っている古いワックスや
クリーム、汚れや塩分等を取り除く事ができます。
。
古いワックス・クリーム、汚れなどがとれると
靴の表面は艶がなくなったように見えます。
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サドルソープの靴の洗い方
[1] ステインリムーバーで、革の表面の汚れがとれたら、
革靴全体を、濡れたタオルや雑巾、スポンジで
濡らします。必ず、靴全体を均一に水で湿らせる
ようにします。
[2] スポンジに水を含ませて、サドルソープを
良く泡立てます。
[3] サドルソープの泡を靴全体に乗せていきます。
[4] 靴全体に泡をつけ終わったら、ここで
シューキーパーを靴に入れます。泡を落とすときに
靴を持ちやすいようにするためです。
[5] サドルソープの泡が靴についたまま、クリーニング
ブラシで円を描く感じで、泡の上から靴全体を
クリーニングする。軽くこする感じでいいです。
[6] 靴の側面のサドルソープの泡だけを、綺麗な
スポンジで洗い流します。
側面の泡だけを洗い流す理由は、
サドルソープには、皮革の潤いを保つ成分が
含まれてるので、靴の甲につけた泡は
全体に伸ばしていくために残しておきたいから
です。(甲部分の泡の80%は取り除きます)
[7] 靴の甲の部分に残ってる泡を、心持ち靴全体に
伸ばすような感じで、クロスで取り除いていきます。
サドルソープの成分がついてるクロスで、靴全体を
拭いてあげると、その成分が靴全体に吸収され
皮革の潤いを保つことができます。
[8] 泡を落とし終わり、靴がきれいになりました。
[9] 陰干で乾かします。
何かに靴を立てかけて、床と靴底の間に隙間が
できて、風通しがよくなるようにすると良いですよ。
[10] 完全に乾いたら、乳化性クリームなどで、
靴に栄養成分を与えてあげます。
【乳化性クリームの使い方】
(1)指二本に布を巻いて、乳化性クリームを
少量、指に巻いた布につけます。
(2)革靴全体に、小さな円を描くように
してクリームをなじませていきます。
最初は、かかとや、つま先の硬い部分から、
次に、柔らかい、履き皺のある革の部分へと
塗っていきます。。
(3)豚毛ブラシで、クリームを靴全体に行き
渡らせながら、クリームを皮革に染み込ませます。
ブラシを大きく動かすと、靴に光沢が出やすく
なります。
(4)グローブクロスで、クリームを拭き取りながら
靴に光沢を更に出していきます。
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雨染みを事前に防ぐために出かける前にすることは何?
雨染みができたときに、靴全体を洗うことで
雨染みを取り除く方法はわかりました。
しかし、雨染みができないように事前にする方法は
ないでしょうか?
それは
雨の日には、出かける前に、必ず防水スプレーで
靴をスプレーすることです。
雨水に濡れて汚れたりしないように、きちんと
皮革を守りましょう。
防水スプレーをしても雨染みができるのはなぜ?
しかし、もし靴の普段のお手入れができてなくて
靴が乾燥している状態だったら、防水スプレーを
靴に吹きかけても、靴が既に水分を吸収しやすい
状態なので、雨水が吸収されてしまい、雨染みに
なってしまうこともあります。
油分が十分に含まれていない乾燥した皮革は、
水分を吸収しやすく、雨に濡れてしまうと
革の深いところまで雨水が吸収されてしまいます。
すると、雨水は全体に広がりにくく部分的な
シミとなって残ります。
それに比べて、普段のお手入れで靴に油分を
全体的に与えていると、皮革全体に油分が
行き渡り潤いがあるので、雨に濡れても雨水は
全体に自然に広がり、雨染みになりにくいです。
もし、皮革が乾燥している状態なら、
以下の記事を読んで革靴のお手入れをきちんと
しましょうね。
⇢「革靴のお手入れの頻度やブラッシングは?汚れや染みの落とし方は?」
まとめ
皆さん、いかがでしたか?
雨の日に、革靴で出かける時には、
防水スプレーすればいいですが
外出してから、雨が降ってくると厄介ですよね。
そういう時でも、革靴をきちんと洗って、
乾かす方法を知ってると、革靴が長持ちします。
雨で濡れたあと、雨染みができた革靴の手入れには
道具なども揃えておくと、安心ですよね。
革靴を雨から守り、雨で濡れても、革靴の汚れを
とってあげて
長く大切に、革靴を使いましょう。
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